ひとりディズニーで自己肯定感をブチ上げろ:心の準備編


2019年10月某日、『ひとりディズニー』デビューを果たしました。

ディズニーオタには馴染み深く、しかし一般的にはまだ「え…?ひとりで行って楽しいの?寂しくない?」との意見も多いひとりディズニー。

断言しよう、ひとりディズニーは楽しい。

もともとは私も「ディズニーランド/シーは誰かと一緒に遊びに行く場所」という考えの持ち主でした。
なかなかどうして、この体験で考えがガラリと一変。
『ひとりディズニー、興味あるけどまだちょっと怖いんだよなぁ…』というそこのあなたに、このエッセイをお送りします。
しばしお付き合いください。

☆楽天トラベルでディズニーリゾート周辺のホテルを見てみる☆

筆者のスペック


まずはじめに、ひとりディズニーデビューする前の私をご紹介します。

・30代女性
・ひとり映画、ひとり国内旅行はなんなくできる
・ひとりラーメン、ひとりイタリアン、ひとりチェーン店飯は日常
・ひとり居酒屋、ひとり焼肉、ひとりディズニーはまだレベル高くてできない
・だからといって、誰かと一緒なのが苦痛なわけではない
 (よく友達と飲みに行くし遊びにも旅行にも行く)
・最近のブームは「ひとり回転寿司巡り」

いわゆる「おひとりさま」レベルでいくと、中級くらいでしょうか。
それなりのことはひとりでもできるけど、ひとりディズニーはまだ怖い、そのくらいのレベルでした。

「ひとりディズニー」の壁


ひとりディズニーって、ある種のハードルの高さがあります。
それはたぶん、「ディズニーランド/シーは誰かと一緒に遊びに行く場所」という固定概念。

私は宮崎県出身で、数年に一度、家族旅行で東京に連れて行ってもらっていました。
当時の私には、東京っていろんな意味で「すごく遠い土地」でした。
飛行機に乗らないと行けないし、普段乗らない電車に乗るし、ちょっといいホテルに泊まれるし、珍しいご飯をいっぱい食べるし、なんだかもう非日常のかたまりのような時間。

そんな中、絶対に旅行に組み込んでいた予定が「ディズニーランドに行くこと」でした。
家族みんなで、東京駅の京葉線のクソ遠いホームまで歩いて、そこから電車に乗って、舞浜駅に近付いてディズニーランドが見えてくる、あの高揚感。
入場のときにガコンとバーを回す感触。
みんなでシェアして食べる、ポップコーンだとかターキーレッグだとか。

そういう思い出が詰まった場所なので、「ディズニーランドは家族みんなで一緒に行くもの」という体感が染みついていました。


私は高校のときから親元を離れて、寮に入って東京の高校に行ったのですが、そのときの遠足でディズニーランドに行きました。
親と一緒ではなく、学友と回るディズニーランドがとても新鮮で。
それからというもの、ディズニーランドは「友達と一緒に遊びに行く場所」にもなりました。

大学の卒業旅行で、バイト代をためて、友だちと一緒に「お泊りディズニー」でランドとシーに連続インパしたり。
社会人になって、友だちとシーに行って、朝から晩まで酒を飲んだり。
(朝一番に飲むビールがひたすらにうまい。どうかポップコーンのブラックペッパー味の復活を祈ります。)
(と、このエッセイを書いてる最中にブラックペッパー味復活のニュースが入ってきました。最高。ありがとうディズニーシー。)

固定概念が崩れた瞬間


大人になって、SNSが普及して、ディズニーオタさんの存在を知るようになりました。
ディズニーシーでダッフィーが登場したくらいからですかね?コレクターさんとか、自分のダッフィーにお洋服を作って愛情を注ぐ人とか、いろんなスタンスでディズニーを楽しむ人たちを目にすることが多くなりました。

んで、ディズニーランドやシーに行くといらっしゃるんですよ、ひとりでパークを回る人たちが。

最初の感想は「猛者…!」でした。
すごいよね、大量のぬいバ(ぬいぐるみバッジ)をカバンにつけて歩いてたり、大きいカメラでショーの最高の瞬間を狙っていたり。
彼ら・彼女らは、自分の「好き/熱量」を、ひたすらに追っているのです。

「あ、ひとりでディズニーに来る人ってほんとにいるんだ」という、存在の知覚が、まずひとつの風穴でした。


その後、私の目の前に現れたのです、ひとりディズニーをエンジョイする人が。
今一緒にYouTubeをやっている、藤ヶ谷リンさん、その人です。

何年前からか、リンさんがひとりディズニーを謳歌するようになったのを横目で見ていて、しかも一年に何回も行ってるから、「そんなに楽しいんだ!?」って思うようになりました。

そして2019年秋。
数週間後に控えた旅行のために、ディズニーシーで発売していたダッフィーのリュックがどーーーしても欲しくなったのです。

始めはリンさんを誘って一緒に行こうと思ってたのですが、リンさんと予定が合わず。
じゃあ、ひとりディズニーデビューしてみよっかな…でも怖いな…って思っていたときに、リンさんから背中を押される一言をもらいました。

「『ひとりディズニー行ってみたい』って気持ちだけだと漠然としてるけどさ、今回kaworuくんは『グッズが欲しい』っていう目的がちゃんとあるわけじゃない?それって立派な行動動機のひとつになってるよ」

なるほどたしかに。
「ひとりディズニーを体験したい」よりも、「グッズを得るためにひとりでディズニー行ってくる」の方が、なんとなくハードルが低く感じる。おんなじ行動なのに。不思議。

ということで、「行動目的があればひとりディズニーに行きやすい」というふたつめの風穴があき、ついにひとりディズニーデビューを決心したのです。

ひとりディズニーの準備


今回、ひとりディズニーデビューを迎えるにあたって、人生で一度っきりの「デビュー」なのだからこの際今までやりたかったことをできるだけ全部詰め込もう、と思いました。
それがこちら。

  • 狙ったグッズを買いたい
  • 狙ったアトラクションに全部乗りたい
  • 狙ったご飯・おやつを全部食べたい
  • キャッシュレス決済で一日過ごしてみたい
  • ディズニーアプリを使いこなせるようになりたい


○狙ったグッズを買いたい
今回は、ダッフィーのリュックが一番のお目当てだったのですが、同じ時期に新しくショルダーバッグも発売され、どちらがよいかとても迷いました。
当日、実物を見比べてみて、納得して購入に踏み切ろうと決めました。

○狙ったアトラクションに全部乗りたい
ひとりディズニーの醍醐味、それは自分が行きたいところに誰の意見にも左右されずに向かうことができること。
乗りたいアトラクション全部制覇してやろうと思いました。
時間が許すなら、インディ・ジョーンズに5回くらい乗ってもいいな~とか思ってました。笑
まぁ、それは当日の混雑状況を見て決めようかな、と。

○狙ったご飯・おやつを全部食べたい
今回はダッフィーのリュックが目当てだったので、インパするのは自動的にディズニーシーになるわけで。
シーのレストラン、大好きなのです。お酒飲めるし。
そのときの気分で、食べたいもの・飲みたいものを決めて、絶対そこは周ってやろうと思いました。

○キャッシュレス決済で一日過ごしてみたい
パークの中って、クレジットカードでの支払いはもちろん、交通系ICカードやQUICPayが使えたりと、その気になれば現金を使わずに過ごすことができるらしいのですよ。
よろしい、ならば一日現金を使わずに過ごしてみようではないか、と思い、

・PASMOに1万円をチャージしておき、当日の交通費とワゴンの支払いはPASMOで済ます
・昼と夜の食事、リュックの購入は、クレジットカードを使う
・財布を小さい三つ折りのものにする(いつもは長財布ユーザーなのです)
・念のため、五千円札1枚だけ財布に入れておく

という準備をしてみました。

○ ディズニーアプリを使いこなせるようになりたい
公式アプリがリリースされてから使ったことがなかったので、今回のインパでいろいろ試してみたいなぁと思ったのです。
公式アプリでできる主なことが、

・オンラインチケットの購入(QRコードの表示)
・レストランの事前予約、当日予約
・アトラクションの待ち時間が表示される
・ファストパスチケットをアプリでとれる
・ショーの抽選がアプリでできる
・入場当日のみ、パークグッズがアプリで購入できる

と、多岐にわたり、これが全部使いこなせたら相当便利だろうなぁ、と!
※チケットの購入、レストラン予約、グッズ購入には、クレジットカードの登録が必要です。

レストランはその日の気分で当日予約をすることにして、とりあえずオンラインチケットの購入のみ先に済ませておきました。
これまではチケットブースで買ったり、ディズニーストアで購入することが多かったので、オンライン購入は初めて。
「これで本当にインパできるんかな…」とドキドキしました。

心の準備編はこれにて終了。
とはいえ、漠然とした怖さはまだあります。
主な怖さって何かというと、「ひとりでディズニー行って変な目で見られないかな…」っていう思いでした。
ひとりインパしてる人なんて、毎日何百人もいるんだろうなって頭ではわかっちゃいるけれども、こちとら初めての体験で緊張が薄れるわけないのです。

ということで、私が心の支えにしたことは、
「私はリュックを買うためにシーに行くんだ。それができたら任務終了」
「当日、他にもひとりインパしてる人がいないか観察してみよう」
「キャストさんはひとりディズニーの人を見慣れてるだろう!たぶん!」
という考えでした。

『ひとりディズニーを楽しもう』っていう目的にすると、じゃあ楽しめなかったらどうするの…!?って考えてしまうので。(どこまでもネガティブ)
「○○を買う」だとか、「○○に乗る」、「○○を食べる」っていうのを一番の目的にしておくと、それがクリアされれば気が楽になる。
リンさんが教えてくれた考え方が活きました。

漠然とした怖さをほんのり抱きながら、いよいよ「ひとりディズニー」デビュー当日です。

続く!

☆楽天トラベルでディズニーリゾート周辺のホテルを見てみる☆

ひとりディズニーで自己肯定感をブチ上げろ!~当日編~