2020年4月、髪の毛を金髪にしました。
高校生のとき以来の金髪です。
この十数年ずーーーっとガマンしてましたが、やっとこさ全頭ブリーチをいたしました。
はーーー!!!念願だった!!!
もともと、金髪とか派手髪とか大好きで、「ブリーチしたい欲」は長年あったのです。
中学生までは清く正しい黒髪でございましたが、高校生になって髪型も洋服も自由な学校に入学してからというもの、今までの抑圧を弾けさすかのようにブリーチしまくりました。
あと髪色も赤とか紫とかやりました。
お金がない高校時代だったので、とてもじゃないけど美容室ではお願いできず、薬局で薬剤を買ってセルフでやったり友達にやってもらったりしましたね。
もちろん色ムラできまくりでしたが、当時は「ついにブリーチやったったぜ…!」という達成感で胸がいっぱいでございました。
大学生のときは…………
やばい、今思い出そうとしたけど全然思い出せない…なんてこった…。
たぶん黒髪か茶髪ばっかりだったと思う。あとずっと髪の毛伸ばしてたかな。
あんまり派手髪はしてなかったんですよ、確か。
というのも、大学に入ってバイトをやるようになったら、あんまり明るい髪色だとダメだったんだよね。
そうそう、たぶんそうだったはず。
やばいな、どこの美容室に通ってたかすら、まったくもって記憶がない。
そんでもって社会人です。
やっぱりずーっと「ブリーチしたい欲」があって、髪色自由の仕事場に勤めるようになったときに、人生初のインナーカラーをやりました。
楽しかったなー!カラーはピンクとか赤とかにしてた!
インナーカラーなので側頭部の内側だけをブリーチしていたのですが、ちょこっとでもブリーチしてると否応なくテンション上がる。ブリーチ最高。
まぁ、そのあと転職した職場は髪色が厳しくて、インナーカラー部分をバッサリ切らされたんですけどね…。
あれは悲しかった。
その後は暗めの髪で過ごしていたのですが、昨年やっとこさ髪色に縛られない生活となりまして、念願だった全頭ブリーチ・派手髪・金髪を楽しめる日々になりました!!!
今回はさすがにセルフではなく、ちゃんと美容室でお願いしております!
プロにお願いすると仕上がりが段違いに綺麗で最高ですね!!!
去年からいろんな派手髪を楽しんでおりまして。
ラベンダーっぽい色とか(ダッフィーフレンズのステラ・ルーちゃんの色をリクエストしたんだよね)、そこから色落ちする過程のシルバーとか、ちょっと紺色っぽいのとか(黒執事のシエル坊ちゃんに激似の色になって楽しかった!)、本当に毎回楽しい…派手髪楽しい…。
担当の美容師さんがカラーがお上手な方で、色落ちしたあとの色までしっかり計算してくださるので、派手髪→金髪の移行もいっつもキレイで毎回最高です!!!ヤッフゥ!!!
髪の毛が伸びた分はこまめにブリーチを重ね、トリートメントも毎回お願いして、今のところ金髪を維持しながら綺麗に伸ばせています。
これはもう美容師さんの技術のおかげでしかない…!!!まじで!!!いつもありがとうございます!!!
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さて。
そうして派手髪・金髪で毎日を過ごすようになって、はや1年半。
コロナ禍によって生活が変化したこともあり、この1年半の間に出会った人たち、つまり私が金髪にしてから関わり始めた人たちと、だいぶ打ち解けられてきたかなぁという時期になりまして。
ここ最近、「あなたはなぜ金髪にしてるんですか?」と聞かれることが異様に増えました。
多くは仕事先の方からですが、通い始めた整体の先生とか、病院の先生とか、
なんで私が金髪にしていることがそんなに気になるんですか…?とも思いますが。
皆さん曰く、
「真面目そうなのに」
「金髪にしなさそうな人なのに」
「なんで金髪にしているのかとっても不思議」、とのこと。
いやぁ、言わんとしていることはなんとなくわかる。
自分で言うのもなんですが、確かに人畜無害そうな見た目はしている。
道を聞かれたりカメラを頼まれたりする人種であるという自覚もある。
それで、自分でも自問自答したのです。
『なぜ私は金髪・派手髪にするのが好きなのだろう?』
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まず1つ目の理由は、前述した「ヴィジュアル系が好きだったので、派手髪に憧れがあったから」。
2つ目は、「好きな漫画のキャラクターの髪色を自分でもやってみたいから」。
3つ目は、「イマジナリーフレンドの『あーちゃん』が金髪だから」。
というのが、思い至った答えでした。
「ヴィジュアル系が好きで、派手髪に憧れた」ので、高校生の時のセルフブリーチ・セルフカラーで好き勝手髪色や髪型で遊ぶようになって、
ブリーチすることや派手な色を入れることへの抵抗が他の人よりめちゃくちゃ薄くなったのはあると思います。
「みんなもっと好きな髪色にしたらええやん!!!」って今でもいっつも思っているよ。
ブリーチ怖くない。ちゃんとした美容室でやればダメージも最小限で済むよ。
みんなおいでよ派手髪の沼。
あと、最近は2つ目の理由の「好きな漫画のキャラクターの髪色を自分でもやりたい」っていう気持ちの方が大きいですね。
ヴィジュアル系への憧れは現在だいぶ落ち着いておりまして、オタクとしての熱量の方が増していまして…へへへ…。
そして派手髪に抵抗がないもんで、「うわ~~~この髪やってみてぇ~~~」って思ったのは手を出してしまいたくなっちゃいます。
ここ数年お願いしている美容師さんが、オタク談義ウェルカムな方でして、去年金髪ショートカットにしたときは名探偵コナンの「降谷零」の髪型をリクエストしました!!!ヒャッホウ!!!最高!!!
随分前から「おれ…ブリーチできる生活になったら、降谷さんの髪型にするんだ…!」ってお願いしていたので、美容師さんも髪型と髪色とをめちゃくちゃ研究してくださいました…ありがとうありがとう…おかげさまで大変すばらしい髪の毛にしていただけました…!!!
推しとおそろいって最高!!!人生楽しい!!!
最近は髪の毛を結べるくらいに伸びまして、次にどんな色を入れようか迷っているところです。
この前ずっと鬼滅の刃のアニメやってたじゃないですか、ついついヘアカタログ的な目線で見てしまいましたね…。
みんな髪色かわいい…蜜璃ちゃんのピンクと黄緑とかめっちゃかわいいよね…!!!
めっちゃかわいいけど色落ち早そうなんですよね…カラフルな色ってカワイイ反面、色落ち早くて悩ましいところである…。
オタクの話はすーーーぐ長くなる。
さて、最後の理由、「イマジナリーフレンドの『あーちゃん』が金髪だから」。
エッセイで何回か書いていますが、物心ついたときから大人になった今でもイマジナリーフレンドがいます。
その中で一番心理的な距離が近いイマジナリーフレンドの「あーちゃん」と呼んでいる子が、金髪なのです。
あーちゃんと出会った小学生のときには、すでにあーちゃんは金髪だったので、私が何に影響されて今のあーちゃんの見た目になっているのかよくわかりません。
でも、「いいなー、私もあーちゃんみたいに金髪になりたいなー」って思いはずーっとぼんやりありました。
あーちゃんみたいな金髪がいいのか、金髪になりたい思いがあるからあーちゃんがそういう見た目になったのか、どっちが先かはわかりませんが。
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3つの理由で共通しているのは、たぶん私は「髪型を変えることで、憧れの存在に少しでも近づきたい」っていう欲があるんだろうな、ということです。
憧れに近づきたい、もしくは憧れの人の要素を取り入れて自分をよりよくしたい。
まぁその反面「今の自分(何も手入れをしない自分)の否定」というのも一部あるかもしれませんが。
『いいな、と思ったものを取り入れる』って、誰にでもあるじゃないですか。
ダイエットや心身の強化のために筋トレに励むとか、インスタで見てかわいいなって思ったメイクを真似するとか。
私はメイクとか洋服とかは無頓着なんですけど、なぜか『髪色』はよくチェックしてしまいます。
そして、コレいいな!って思ったのは自分でも真似したくなる。
じゃあなんで私は髪の毛で「憧れ成分」を取り入れるかって、自分の髪の毛がコンプレックスだったから、っていうのはあると思うんです。
小さい頃は(半ば強制的に)ずーっとショートカットだったので、親元離れてから初めてロングにして、「あ、私ロングも似合うじゃん…」って初めて思いました。人生で二十年近く生きて初めて、ですよ。
あと、クセっ毛で扱いづらい髪の毛ではあったんですけど、人生で初めて縮毛矯正をしたときに「なにこれ!?!?!?最高!!!!!!」って衝撃を受けましたし。
初めて金髪にしたときも「やった…ついにやってやったぞ…!!!」って思いで溢れましたし。
『髪の毛を変えたことでめっちゃテンション上がった』って出来事が、自分の活力になってるんですよね。
人それぞれ、自分のコンプレックスを解消させる衝撃に出会ったものが、のちのち自分のチャームポイントになるのではないかな、と思いました。
筋トレで自分の心身が変わったことで自信を持てたり。
自分の顔がコンプレックスだったけど、メイクを覚えて自分に自信が持てたり。
洋服も、持ち物も、エトセトラエトセトラ。
私にとって、「うわーーー!!!めちゃくちゃいいじゃん!!!」っていう思いができたのが、『髪の毛を好きにいじる』ことだったんですよね。
*
とまぁ、ここまで自問自答の回路を書き連ねましたが、世間話の中ではそんな長ったらしく話しませんので、
「ヴィジュアル系好きだったので、派手髪好きなんですよね!」
でまとめて答えています。笑
最近はテレビやネットで見る有名人の髪色も一昔前に比べてよりカラフルになっていて、見ていてとっても楽しいですね!!!
年齢・性別・職業に縛られず、もっとみんないろんな髪色・髪型が許容されればいいのになー、っていっつも思います。
美容師さんと、「髪色で仕事の出来が下がるわけじゃないんだしねぇ」「っていうか逆に好きな髪型にしてた方がモチベーション上がりますよねぇ!」って話をよくしている。
病院の先生も、「髪の毛染めてみたいんですけど、医療職だとどうしても難しいんですよねぇ」って言ってて、先生の髪の毛が黒でも金髪でも緑や青でも先生の腕は変わらないのになーって思う。
髪色や髪型でどういう印象を持たれるかって、そんなんセルフプロデュースの一環でしょうに。
これから先は、どんな髪色でもどんな髪型でも抵抗のない人たちがもっともっと増えてきますし、
その人たちが社会において決定権を持つ時期が必ず来ますよね。
私たちの世代がその先頭を担っていると思っています。
「男だから短髪じゃなきゃ」とか「女だからメイクをしなきゃ」とかはもういらないですし、
みんな髪の毛も、洋服も、メイクも、縛られずにもっともっと解放されていいし。
めちゃくちゃ楽しむ人も、「めんどくさいから私はパス~」って人も。
(私も髪の毛いじるのはめちゃくちゃ楽しんでるけど、化粧はめんどくさくてほぼ毎日スッピンで、洋服も無頓着ですし。)
みんながもーっと多様で、社会に強要されず自分の意志で自分の容姿を選べる、カラフルな社会になればいいなあって思っています。
ということで、
「金髪・派手髪を楽しめるようになって、毎日ハッピーです!」
「コンプレックスに思っていることは、なにかの拍子にチャームポイントになることもあるよ!」
っていうお話でした。
それではまた次回お会いしましょう。